最後は4年生、5年生の先生方からです。

2日続けて外に出たくなるような日です。連日放送にもあるように新型コロナウイルス感染の収束はまだまだ先で、今後も自宅待機、自粛生活が続くようです。GW明けの学校再開については、まだみなさんにご連絡することが無い状況です。状況の変化や今後の変更などがありましたら、メールにて連絡を差し上げます。もう少しの辛抱をお願いします。

さて、今日は「音読」についてです。私は中学校の国語の教員です。振り返ってみると、中学校の宿題で「音読」を出すという記憶があまりありません。「平家物語」「枕草子」を「暗唱」する課題はありました。保護者の方の中には未だにスラスラ暗唱できる方もいらっしゃるでしょう。しかし、小学校では「音読」の宿題が当たり前です。何故なのでしょう。「音読」をしている時、人間は前頭前野を中心に脳全体を活発に働かせているといいます。前頭前野は、判断力や思考力を司る通称脳の司令塔といわれる部分で、脳の中でも重要な役割を担っています。「音読」は前頭前野を中心として脳全体がまんべんなく利用され、結果的に脳が活性化されるのです。また、「音読」は通常の読みに比べて、記憶されやすいという特徴もあります。「目」でみて頭の中にインプットした文章を、「口」でアウトプットし、そしてさらに「耳」で音声として認識する。「勉強」⇒「回答」⇒「答え合わせ」をしているのと同じ事になります。この形を何度も繰り返すことで記憶力はアップ。そして、内容や文の構成など自然に頭にはいると言うわけです。「音読」は国語に限ったことではありません。他の教科の問題文や文章も声に出して読むことは大変勉強になります。また、親として「音読」は褒めるポイントが見つけやすいのです。1回目より2回目、3回目の方が確実に上手になっていきます。上達具合がわかりやすいので「声が大きくなったね」「さっき間違えた漢字もすらすら読めるようになったね」など、具体的に褒めやすい。褒められれば、やる気がでる子もいます。国語は他教科より勉強に充てる時間が短く、いざ音読させてみたら、作文を書かせてみたら「できない」と嘆く保護者の方も多くいらっしゃいます。「音読」はついつい面倒な課題かもしれませんが、小学生の時こそ親がサポートし、勉強の基礎を作ってあげられる時だと思います。今の時期を使って試してみてください。

最後に4年生、5年生の先生からエールが届いています。次は、誰先生からかな?

eライブラリの活用ありがとうございます。活用している子には学年の先生からメッセージを送っています。しかし、中にはそのメッセージに気づいていない子もいるようです。是非、一度ご確認ください。