少し肌寒く感じましたね。朝は小雨ふってましたし。体調崩していませんか?明日は皆さんと久々に会えますね。嬉しいです。でも、体育館で顔見て、反応の良い皆さんと、話できるかなと思いましたが、それもかなわないようです。修了式は教室で放送で行います。お友達との机の距離を、すこし離して、放送を聞いてください。雨でなければ、帰る支度をしてお世話になった先生たちとのお別れの会をします。さみしいです。

卒業式で例年よりはかなり短くしましたが、お話したことをいかに載せておきます。

  式辞

 季節の挨拶も、来賓へのご挨拶も無しにして、ただただ、君たちにお祝いの言葉を送ります。六年生のみなさん本当にご卒業おめでとうございます。参列されている保護者の皆様には、この節目の日を共に迎えられたことを誠に嬉しく思います。改めまして、おめでとうございます。

以上を持ちまして…とここで式辞をしめることが、求められている情勢ではありますが、一言だけマスクごしに御挨拶申し上げます。

 感謝ということについてです。私が、お世話になったことがある先輩のところへ、お礼に行った時の話です。その方にお礼を述べ、お礼の品を渡そうとしていると、その方が、私の言葉をさえぎりこう言いました。

「皆川さんのお気持ちは分かりました。ありがとう。でも、その言葉を受け入れたら、皆川さんとしてはそれで終わりますよね。」穏やかでしたが、きっぱりとした口調に驚きました。「でもね」と彼は続けました。「皆川さんが、私に感謝の気持ちを持ってくださることは嬉しいです。でも、その私という人間は、これまで、皆川さんが見えてないところでのいろいろ人とのおかげで今があるわけです。だから、皆川さんのお気持ちを私一人で全て、いただけるような人間ではないのです。かと言って、今までの私にかかわった人に皆川さんがそのすべての人にお礼をできることではありませんよね。ですから、これからは、私に対するお礼や感謝の気持ちを私だけで止めず、他の誰かに渡せるように、どなたにでも感謝やねぎらいの気持ちを持つようにしていってください。感謝の輪広げることを、感謝のおすそ分けすることを、いつもしていって欲しいのです。」といわれたのです。 

いかがでしょうか。感謝やお礼の気持ちは、恩を受けた人に素直に出すことはもちろんですが、そこには、見えない人のことまでも、いつも思うこと、何事にも感謝の気持ちを持つことをこれからもぜひ行ってみて欲しいのです。そうすれば少しずつでも世の中よくなりますから。

 今日の、この式も、実は、開くことさえ、今まで危ぶまれていました。確かに以前のものとはだいぶ違ったものになってしまいました。これは、大人の責任かもしれません。謝ります。でも今に至るまで、君らにどうにか式をやってもらいたいという、君らの目には見えないろいろな人の頑張りや、後ろにいらっしゃる親御さんの思いがあって、この式があるのです。目に見えないものへ思いをめぐらすこと。それが優しさ、しなやかさ、本当の強さなんだと思います。感謝の輪を感謝のおすそ分けをいつも思って行動して、中学校ー、そう蒔かれたところで、咲きなさい。咲かなくても根をはってみてください。

 最後に一つだけ宿題! それはここにいる先生、あっ私も入れてくださいね、それと後ろにいるお母さんお父さんより、絶対長く生きること。宿題です。それを、いつも思って生活してください。 とお願いして式辞とします。

令和2年3月18日 松戸市立古ケ崎小学校 職員代表 皆川 明 以下職員53名

 

例年より 大分短いものになりましたがー。これは3月末に消します。