10月18日(月)晴れ

 小中学校における一流の文化芸術団体や芸術家とのふれあいを通して、子どもたちの豊かな創造力・想像力や,思考力,コミュニケーション能力などを養うとともに,将来の芸術家や観客層を育成し,優れた文化芸術の創造につなげることを目的とした、文化庁の「文化芸術による子供育成事業」の一環として、劇団影法師の皆様による大型人形劇「三国志」が本校体育館で上演され、5・6年の児童が鑑賞しました。

 お話そのものは小学生には難しいところがありましたが、人の背丈もある大きな人形を巧みに操って壮大な三国志の世界観を表現されているのを目の当たりにして食い入るよう舞台を見て、物語の世界に浸っていました。コロナ感染予防対策のため60名程度での鑑賞とはなりましたが、その規模がよりライブ感を高めていました。公演そのものは、ダイジェスト版で50分程度でしたが、休憩をはさんでワークショップがあり、人形の仕組みや動作の特徴などを丁寧に教えていただき、より一層人形劇に対する知識も深まりました。

 人形は30年ほど前にNHKで放送された人形劇「三国志」で使用された川本喜八郎さんの作による本物を使い、台詞を担当されているのは一流の俳優さんたちという本物の声の演技という、とても貴重な体験でした。常一小の子どもたちの素直な反応に、コロナ禍で舞台芸術の発表機会が制限されていたスタッフやキャストの皆さんも喜んでおられました。

 早くコロナ禍が去り、心置きなく芸術鑑賞ができる本物の「芸術の秋」が待ち遠しいです。