7月6日(月)雨時々くもり

 洪水被害にあわれた地方の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

 先週土曜日まで5日間連続で登校し、日曜のみお休みで週が明けた今日、子どもたちは、疲れをみせずに元気な笑顔で登校してきたので安心しました。お家の皆さまのお力添えのおかげと感謝しております。でも、目に見えないところで、子どもたちの心身の疲れがあることは、容易に想像できますので、気をつけて今週を乗り越えようと思います。

 さて、4日は「入学を祝う会」でした。小規模校の本校でも、松戸市のガイドラインに沿って式を行いました。人数的にはさみしい会でしたが、1年生の子どもたちの元気いっぱいの「クラッピング・ファンタジー」の演奏の披露や6年生の手作り感あふれるお祝いビデオメッセージ、そして保護者の皆さんや職員のあたたかい眼差しと拍手が印象に残りました。会終了後は、ご家族で、今年ならではの入学を祝う思い出の一枚を映像に残していらっしゃいました。あらためまして、ご入学おめでとうございます。3カ月遅れで、やっと節目を乗り越えたような気がします。 

 私は、以下のようなごあいさつをさせていただきました。

 10人の一年生の皆さん、そして保護者の皆さま、入学おめでとうございます。本来であれば、この言葉は、3ケ月も前に申し上げるべき言葉でしたが、コロナウイルスの感染拡大により、その時期を逃し、やっと今日申し上げることができました。その喜びをかみしめながら、もう一度…「ご入学 おめでとうございます」。

 まず、一年生の皆さんにお話しします。一年生の皆さん、初めて学校に登校したときに、校長先生が、学校はどんなところか3つ言ったのを覚えていますか。3つですよ。

 一つ目は、「学校は勉強をするところです。」と言いました。1カ月がたちました。勉強は面白いですか?自分だけで学校の用意ができるようになりましたか? → 実際、毎日元気に勉強しています!

 二つ目は、「学校は友だちを作るところです。」と言いました。お友だちはできましたか?一年生以外にもできましたか? → 「もちろん!」とばかりにうなずいていました。

 三つめは、「学校は病気やけがをしないで生活するところです。」と言いました。コロナウイルスにもほかの病気にも負けずに、けがに気をつけて毎日をすごしましょう。 → みんなで気をつけてがんばろう!

 今度は、お家の皆さんにお話をするので、1年生の皆さんは、少し待ってください。改めまして、入学おめでとうございます。「おめでとうございます」という言葉は、何度申し上げても心地よい言葉です。

 今年度の入学式は、教育史上初めての事態となり、コロナウイルス感染拡大が原因とはいえ、皆さまに多大な不安とご迷惑をおかけしたことに、この場をお借りしまして、深くお詫び申し上げます。

 今日のこの会は、失いかけた時を取り戻して、できるだけ多くの人たちで、新1年生の入学を心からお祝いすることを目的に行います。そのため、参集可能な全ての教職員を出席させていただき、全力でお祝いの気持ちを表したいと思います。

 また、本市のガイドラインの制限のある式以外は、桜の季節ではなく、あいにくの天気ではありますが、小規模校の利点を生かして撮影スポットをご用意するなど工夫をしましたので、ぜひ、たくさんの素敵な思い出の風景を映像に納めていたがければと思います。

 お子様は、この厳しい状況の中でも、それぞれの課題に健気に取り組み、日一日と成長を見せております。私も親の一人なので、文字通り「這えば立て、立てば歩めの親心」という、大きな変化を期待する心境もわかります。でも、実際の子どもの成長は、毎日ほんの少しずつです。そして、ある時、ふと気がつけば「こんなに!」となるものです。その意味で、この1ケ月ちょっとの間の子どもたちの変化をこの機会に感じていただければ…と思います。

 土曜日授業や短い夏休みなど、私たちも経験したことのない学校生活がまだまだ続きます。子どもたちの心や体への負担が心配されますが、この難局を保護者の皆さまとともに乗り越えてまいりたいと思います。ご不明なことやご不安なことがありましたら、なんなりと私共にご相談いただきますようお願いいたします。

 この10名のお子様を確かにお預かりいたしました。これからの6年間の小学校生活が充実したものとなるよう、全力を尽くすことをお誓いいたします。今後とも、よろしくお願いいたします。

 令和2年7月4日   松戸市立常盤平第一小学校  校長 平松澄明