8月 1日(土) くもり時々晴れ

 

 頭上に広がる夏空… 夏休みとともに夏が来た!

 今日は、「1学期」最後の日でした。区切りとして、校内放送で「終業式」を行いました。私は、こんな話をしました。

 みんなが楽しみにしていた夏休みが、やっと明日から始まります。2週間ほど遅くから始まり、いつもの年の半分くらいの期間しかありませんが、「summer vacation(夏休み)」という言葉の響きがいいなぁ…、と思うのは先生だけでしょうか?

 今年は、2か月近く続いたお休みから始まりました。そして、普段通りに通えるようになってからも、入学式や運動会、修学旅行など楽しい行事が次々と中止となり、とてもつらい学校生活でした。

 でも、みんなは元気でした。毎朝、笑顔で登校してくる皆さんの姿に、先生たちは勇気とパワーをもらいました。そして、「密」にならないとか換気に気をつけるとか注文の多い中、勉強を頑張ってくれました。

 さらに、高学年の皆さんは少しずつ始まった委員会活動で、常一小の学校生活を盛り上げてくれました。全校の皆さん、ありがとうございました。先生は感謝の気持ちでいっぱいです。

  みんなで学べる、みんなで過ごせる、学校っていいですね。

 夏休みを迎える前に、そんな学校の「よさ」を改めて感じられる本を紹介します。それは「すごいね!みんなの通学路」(ローズマリー・マカーニー文 西田佳子訳 西村書店 2017)という本です。

 皆さんは、きちんと整備された歩道を安全に歩いて、そんなに時間をかけずに登下校しています。でも、外国では、切り立った崖や恐ろしいライオンや象などが潜む草原を歩いたり、きちんと橋のかかっていない大きな河を渡ったりして、何時間もかけて登下校する子どもたちがいます。その姿を紹介したのが、この本です。学校の図書室にもあります。

 また、同じテーマの映画や番組が作られているので、インターネットなどを利用して、動画としてみることもできます。その時は、「世界の通学路」で検索!してみてください。

 なぜ、そんなにしてまで学校に行くのでしょう。長いお休みで学校に行けなかった経験をした皆さんだとわかるかもしれません。

 そう、みんながいるからですね。みんなで勉強したり活動したりすることが楽しいからですね。そして、何かがわかったり、できるようになったりすることが楽しいのですね。

 学校って本当に素晴らしいですね。

 夏休みが終わって、そんな楽しい学校生活がスタートできるように、休み中も「手洗い うがい 咳エチケット」で感染予防。「早寝 早起き 朝ごはん」で体力アップ。そして、ソーシャルディスタンスに気をつけてすごしてください。

 コロナウイルスは、姿が見えません。それだけに、いつでもどこでも自然に気をつけられるよう、予防のためにできることを習慣として身につけることが大切です。

 8月24日に、みんなの元気な笑顔に出会えることを楽しみにしています。

 生徒指導主任の先生からは、22日間の夏休みにかけて、数字の「2」にまつわるお話をいただきました。変化に富んだ辛いこれまでの日々でしたが、お話にあったように夏休みは、穏やかで優しい日々となるように健康や身の回りの安全に気をつけていきましょう。

 休校措置から分散登校、そして7時間など変則的な日課の4カ月でした。ご家庭の皆さんには、多大なご苦労と学校運営へのご理解とご協力を賜りました。誠にありがとうございました。再び子どもたちをご家庭にお返ししますが、3週間後、私たちも準備を整えまして、改めて子どもたちを笑顔で迎えたいと思います。くれぐれもコロナウイルス感染をはじめとする事件や事故に巻き込まれないよう、お過ごしください。