松戸市立牧野原中学校               

校長 鈴 木 俊 世                     

 

 本校は昭和52年の創立、「挨拶」「歌声」「清掃」を本校生徒が受け継ぐべき「伝統の三本柱」として生徒指導の中核としながら歴史を刻んで参りました。令和5年度は、「たしかな学力、たくましい心と身体(からだ)」を学校教育目標に掲げ、めざす生徒像を次の4点としました。

  • 自ら学び、表現できる生徒
  • 自ら考え、行動できる生徒
  • 自らを大切にし、個性を認め合える生徒
  • 自ら健康的な生活を築ける生徒

 全ての項目を「自ら」で揃えたのは、生徒に主体的かつ積極的に日々の生活に取り組む態度の育成を第一義に考えたためですが、これら生徒像の実現のために、特に生徒たちの心に自他を大切にする気持ちを育てる行いとして、「伝統の三本柱」は大変有意義な実践であると考えています。

 挨拶は、相手があって初めて成り立つ行いであり、相手と気持ちのよい関係を築く端緒となる行いです。

 歌声とは合唱のことであり、仲間と声を調和させることによって美しい旋律が生まれます。であればこそ、仲間との協調が不可欠です。

 清掃は自分も含めて、その場所を使う人が気持ちよく過ごせるように行う ものであり、一人でするよりは他の誰かと一緒にするほうが楽しいものです。

 「伝統の三本柱」は、すべて自分以外の誰かとの関係の中で行われ、その誰かを認め、大切に思う気持ちを育てることにつながっていく行いです。

 国際化や多様化が進む時代の中で、様々な異なる文化や考え方を持つ人々がともに暮らす現代社会では、互いの違いを認め、互いを思いやる気持ちは欠かすことができません。心の豊かさ育み、いじめや差別のない社会、平和な世界を主体的に築いていく、その担い手として生徒たちの成長を支援して参ります。たしかな学力の育成も豊かな人間性あってのことと考えます。

 以上のことは、生徒たちにも年度当初に伝えておりますが、保護者の皆様、地域の皆様におかれましても、本校の教育活動についてご理解いただきまして、ご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。