8月28日(木)

今日は、3年生のSAKURAメンバーズの熱望で、料理研究家の「かのう かおりさん」から味噌作りを教えていただけることになりました。

かのうさんは、8月19日の「きょうの料理」で講師もされた方です。

発酵が専門で、フランスでチーズの食文化を学んだ後、日本で初めてのバスクチーズケーキの火付け役になられた方です。

「味わう」をテーマに食の持つ力や自然を大切にする心をはぐくむ活動を精力的に続けていらっしゃる方です。

今日の大豆も去年かのうさんやサポートのKさんたちが、畑で育て収獲された物をいただきました。

旧SAKURAメンバーズの活動は、この味噌作りで最後になります。最後かあ・・・・何だか「最後」という言葉は寂しいです。

この可愛い笑顔の方がかのう かおりさんです。(かおりーぬさんの名前でも、ご活躍されています。)

  

これが今日の材料です。

大豆(乾燥)  500g 

米麹(生)    1kg

塩(今日は、赤穂の塩を使いました)

        295g

煮汁      240ml(目安です)   

せっかくのチャンなので、SAKURAメンバーズだけでは勿体ない!先生方にも声をかけて参加者を募りました。

全員で22人。みんなでお味噌作りをすることになりました。

使う豆は約8kg!茹でるのも大変です。調理師さんにも協力くださり、何とか準備ができました。

かのうさんからは、大豆をはかりにのせ、指で潰す時に、はかりが500g以内位まで茹でて下さいと言われました。

調理師さんと「これでどうですか?」「300g切ったからいいんじゃないですか?」

「先生、結構時間かかりますね。」「そうですか・・・指で潰れないといけないので」「わかりました」

そんな会話をしながら茹でてくれました。約30度以下まで冷ましてから、しっかりとしたビニール袋(14号 暑さ0.08mm)の中に入れていきます。

結構あります。この時、大豆が約2.2倍になるので1.1kgの茹で大豆を入れていきました。

 

この日を楽しみに待っていたSAKURAメンバーズ!ワクワクでやってきました。

最初は茹でた大豆を袋の中で潰していきます。

豆が飛び出ないように口は輪ゴムで2重に止めておきます。

  

先生方も頑張って潰しています。思ったよりも力が必要です。

 

どこまで潰すのかな??と思っていたら・・・かのうさんが来て、「この粒も潰して下さいね」とアドバイス。「はあい」

  

そして、塩の入ったボールの中に米麹を入れて混ぜ混ぜ。この時30cm位の少し大きめのボールを使うと混ぜやすいです。

 

そこに、潰した大豆を袋から移します。

実は、Mくん思いっきり大豆を潰した時に・・・あんなに厚かったビニール袋に穴を開けてしまいました。あらら・・

どれだけ力入れちゃいましたか????

 

この時、ビニール袋に大豆が残ってしまうので平なトレーで(物差しでも可)袋の下に向かってまとめます。

そして・・・

端にまとめ、この下をハサミで切り、そこから絞り袋のようにして出していきます。

こんな感じです。

次に、豆を移して塩麹と混ぜます。

実は、SAKURAメンバーズは3人で一班だったのですが、この班は2人、あれ?真面目なTOくんが来ない・・・。

最後なのに、どうしたんだろうね・・・とみんなで話していました。

そうしたら・・・

30分遅れてTOくん登場!「あ~どうしたの??」

TOくんすごい顔で「気分が悪くて・・」「ええ???大丈夫?、座って!」

保健のW先生をすぐ呼びました。

「まず冷やそうか・・帰る?」「いえ・・味噌作りたいし・・」

「大丈夫だよ?帰っていいよ」「味噌作りたいし・・」

そして、しばらくして復活したTOくん

三角巾を結んで活動開始!

手前のTUくん、腰を引き、TOくんが入るスペースを作ります。

 

やっぱり全員揃った方がいいね。

そして、よく混ざったら煮汁を加えていきます。

目安(240ml)より少し少なめに加えて、様子を見て足していきます。

ゆで汁も麹菌が死なないように、30℃以下位まで冷まし加えていきます。この時もかのうさんが見てOKを出してくれました。

最初は200mlからです。あ・・急に混ぜやすくなりました。

 

ここからは、みんなのお得意の練り練りタイムです。

ここで、かのうさんから「皆さん、ここで手を洗って欲しいんですが、今の手、ツルツルしていませんか?」「あ・・ホントだ!」

みんなで手を見せ合う。ここの反応は、SAKURAメンバーズよりも、先生方の方が反応が大でした。

 

一度手を綺麗に洗います。

ここでお味噌用のバルブ付の袋をマチまでしっかり開きます。このバブルから余分な空気が出ていき、発酵も見えやすいこの袋がお勧めだそうです。

サポートで来てくださったKさんが、5月に作ったお味噌も見せてくださりこんな風に入れます。と見せてくれました。

かのうさんから、「この位の大きさの味噌団子を作って下さい」と言われ、Iくんが見本の大きさの味噌団子を作ってみんなに見せてくれました。

 

TUくん・・・可愛いんだけど・・・お団子の大きさが違い過ぎる・・・。

味噌団子を入れて、ぐグーで思いっきり空気を抜くように真ん中を下に押してビニールの中に空気が入らないようにします。

そして、これを繰り返します。

 

最後に表面を平にして、先に周りに塩を少しおき、真ん中にパラパラと塩をします。

そして、最後にカビが生えないように、表面には焼酎をスプレーし、周りのビニールにはペーパーに染み込ませて軽く拭きます。

きっちり上を閉じたら後は、後はこのまま出来上がりを待つことになります。

SAKURAメンバーズのお味噌の名前は・・・・

「お味噌ちゃん」「ごんざえもん」「味噌のすけ」

個性的です。

 

先生方も出来上がりました。

最後に、かのうさんの本業、カオリーヌ菓子店のバスクチーズケーキをみんなでいただきながら、質問コーナーになりました。

みんな本当にラッキーです。本当に美味しかった~。右のは、チーズカッターで切っているところです。ケーキが本当に綺麗に切れます。

 

 

そして、かのうさんが作ったお味噌の食べ比べもしました。

少し緑色のお味噌はそら豆から作ったお味噌でした。香りも味も違う。

お豆なら、小豆でもひよこ豆でもお味噌は作ることができるそうです。

最後は、熱望したHさんから、お礼の言葉をお伝えし、かのうさんとみんなで記念撮影です。

撮る人が一人抜けるので、全体写真は2枚になります。

最後は、SAKURAメンバーズで片付けをしっかりしてくれました。

ゴミ受けまでも何も言わないのに、全部捨ててくれました。みんな頼れるようになったなあ。

 

片付けの後も、質問で盛り上がっていました。

本当に楽しく、美味しい、そしてこれからも味噌作りで楽しめる素敵な時間になりました。

かのうさんから「今日は、お味噌の誕生日です。これからも愛情込めてお味噌を育てていってあげてくださいね。」

そんな言葉をいただきました。みんな頑張って、美味しいお味噌を育てましょうね。

本当にお忙しい中、かのうさんありがとうございました。