令和7年度 EDAMAメンバーズ 6月
小金南中で桜島大根を育てています。メンバーは2年生9人のSAKURAメンバーズ です。
この大根は8月に種を蒔いて1月に収穫し、1月24日~30日の給食週間に鹿児島県メニューとして桜島の桜島大根と一緒に給食に登場します。そして、一番大きな桜島大根は、1月に行われる「世界一桜島大根コンテスト」にも出品します。今年は、Mくんの21kgにもなるレックスラディッシュを送り、見事学校部門で、「優勝」をいただきました。初めての優勝!本当に嬉しかったです。そして、次の大根を植えるまでの3ケ月、EDAMAメンバーズと名前を変え、今度は千葉県の産物の枝豆を作ります。夏までの間、仲良し9人組で頑張ります。
6月26日(木)
朝、Hさんがやってきました。「先生!放課後は無理だけどお昼休みならみんな出来ます!」
「でも、お昼は給食の片付けがあるから私が行けないかもしれないよ・・」「大丈夫です!私が先生の代わりをします!」
「え?ほんと?」「はい!」というわけで、いきなりその日に収獲という連絡が一気にEDAMAメンバーズに伝えられました。
そして・・・お昼休み、私も遅れて行きました。
あ・・みんないる。全員集合でした。
そして、そこで袋を持ってゴミを拾いながらみんなに指示をしてくれているHさんがいました。がんばってるなあ・・・。
みんなで収獲中でした。
抜くのは簡単なんですが・・・切るのが・・・なかなか、そして、中に虫がいてそれを取ったりと・・時間もかかります。
お昼休みは20分・・・
いつも1時間以上かかっているのに・・
「あ!俺の枝豆だれか取った?無くなった!!」楽しく話している人・・
Hさんと私で「みんな早くしてね!」と何回も言っていましたが・・・
この状態で終わるわけもなく・・・
キンコンカンコ~ン♪
「あ~予鈴がなったよ!もうみんなここまでで止めて!」「早く教室に帰って!」
「え・・これどうしたらいいんですか?」
「もう、このままでいいからここに置いて教室に行って」
本当にバタバタとみんな帰って行きました。
最後にHさんが「先生!すいません!」「大丈夫!行って」
そして・・・あちこちに置いてある枝豆を残していくことも出来ず・・・
結局、用務員さんのSさんと私の二人で黙々と枝豆の茎と葉っぱ切りをしました。
放課後・・・30分位かけ、みんなで豆を取り、何とか全員、豆を切り終えました。
収獲した枝豆は、部活の先生におすそ分けをしたり、大事に持って帰ったり・・。
みんなそれぞれでした。
枝豆の味ですか?
甘くて、取り立てはやっぱり美味しい!ごちそうさまでした!
6月25日(水)
もう、枝豆もパンパンになってきました。
収獲しないと・・大豆になっちゃいそうです。
Hさんが事務室に部活が終わりましたと伝えに来てくれたので「ねえ!今から収穫しよう!」「え?今からですか?」「うん」「私一人で?」「そう!出来る人からどんどん収獲しよう!」「は・・・い」ちょっと気乗りがしないようでしたが・・・無理やり一緒に収獲することにしました。
なんか、ブツブツ言いながら枝豆を抜くHさん
何を言っているのかというと・・・・「ぼっちかぁ~(一人ぼっちかぁ)」「ぼっちかぁ~」
本当は、みんなで収獲したかったんです。
でも・・もうすぐ総体だし、部活で活動時間も違うので・・なかなか勢揃いして・・って言えないものがありました。
1本抜く度・・「はあ‥枝豆も終わる・・今年もSAKURAメンバーズをやりたい・・・」(それは無理でしょう・・あなたは受験生ですよ~)
とにかくずっと独り言を言っていました。
そんな事をいいながら全部収獲。
最後は一応ピースをしてくれました。
ここから、枝豆をはさみで切っていきました。
なかなか固い茎です。
「先生!」「はい」「このはさみ小学校1年生の時から使っているんです」「えええ??そうなの?すごいね!」
でもあまり固いので・・「良かったら茎を切るのにこれ使う?」と花ばさみを渡しました。
「あ!めちゃめちゃ切れます」「まあ・・そうだよね」「このはさみ(小学校1年生から使っている)は握りにくいんです。」「それは・・仕方ないよ・・」
と2人で楽しく収獲をしました。
他の人はどうしようかなあ・・・・
あ・・・そして、これも・・収獲。
桜島大根の種です。
もうカラカラになっています。
こんな風に両手で引っ張ると、種がバラバラと取れていきます。
これに取った種を入れていきます。
ここまでしたら、今日は終わりだね。と活動を終えました。
なんとなく名残惜しそうなHさんでした。
6月18日(水)
試験や修学旅行があるので、なかなかみんなで集まる事ができません。
今日は、熱心なHさんがやってきて「先生!ミニ田んぼにおたまじゃくしみたいな虫が来ました」「え!本当??」
Hさんは、あれからカメムシを見つけると、すぐにガムテープで退治!を繰り返していたのですが・・・田んぼの事も毎日見てくれています。
写真も撮って来てくれました。
それがこれです。
何かはわからなかったのですが、ちゃんと何かが育っています。
大根を育てていても思いますが、何かを育てると、そこに必ず虫や、蝶々がやってきます。
今まで居なかった生き物が次々にやってきます。
そうすると、またその生き物が、別の生き物を呼んできます。きっと、こんな風に生態系が生まれてくるんだろうなあ。
そう思うと、この畑、そしてミニ田んぼのおかげで南中の校庭にまた新しい生態系が生まれつつあります。
何だかちょっと嬉しくなりますね。
枝豆は相変わらず、森のように茂っています。
もうすぐ枝豆の房がパンパンになりそうです。
6月2日(月)虫が駄目な方、すいません。映像が多数あります。
これは、5月30日に熱心なHさんが持ってきてくれた葉っぱの裏です。
「なんか虫がいます」「これ・・・虫の卵じゃないかなあ・・」「カメムシですか?」「多分カメムシは幾何学模様の卵だから違うと思うなあ・・・」
そんな会話をしました。
畑や土の中には私たちが知らない虫はいっぱいいて、農家の方たちは毎日戦っているんだろうなあ・・・
畑に行く度そんな事を思います。
枝豆は順調に育ち、可愛い赤ちゃん枝豆を付けてきました。
ものすごく茂っていますが・・・葉っぱには、かなり穴が空いています。
毎日見ているHさんは、心配で薬をまいてくれたり、様子を見たり・・本当に今は全員の枝豆を管理しているような感じです。
そしてこの日、昼休みにTくんが「先生!カメムシが大発生しています」「ほんと?」「はい!カメムシは枝豆の豆の栄養分を吸って大きくなるので、豆の中にいますよ」「ええ・・・じゃあどうやって取ろうか?」
そんな話し合いをしながらHさんと畑に行きました。
普通は虫がいるのは葉っぱの裏が多く裏返しました。
カメムシは触ると臭くなるので、手袋をして葉っぱの裏を見てみました。
いない・・・・。
Hさんも手慣れた手つきで「Oさんの葉っぱに虫がいっぱいいるんですよ。あ・・いた!」「ほんとだ!」
「あ・・ここにも・・」「ここにもいたよ」
2人で20匹以上取り「Hさんはもう帰った方がいいよ」「はい、わかりました。さようなら」「さようなら」
そう言って帰りました。
カメムシ居なかったなあ。
実は事務室でIさんから「カメムシを捕まえるなら、ガムテープです!」と言われました。
ガムテープ???
「そうです!布のガムテープです!」
そう言われて布のガムテープを持って行きました。
しばらく探していると・・いました!カメムシ!
枝と枝の間にいるのがわかりますか?
下の産毛が生えているのは枝豆の赤ちゃんです。
ここにガムテープをちょこんと当てます。
本当に簡単に・・取れました!
そして、飛ぶ虫なのに羽にガムテープに付いているから、飛べず、動けなくなりました。
すごい!
ここから何匹も取らせていただきました。
教えて下さったIさんありがとうございます。
カメムシで悩む皆様、是非、一度お試しください。簡単です!