3月の給食
| 2日(月) | |
ご飯、鯖の塩焼き、ひじきと大豆の煮物、みそ汁、オレンジ、牛乳 |
| ご飯、鯖の塩焼き、ひじきと大豆の煮物、みそ汁でした。ひじきと大豆の組み合わせは、単なる彩り以上のメリットがあります。ひじきをはじめとする海藻類は、タンパク質を構成する「アミノ酸」が少し偏っています。そこに「アミノ酸スコア100」の完全栄養食である大豆を加えることで、一皿としての栄養価が劇的に向上します。また、「ふわっ」とした芽ひじきや「シャキッ」とした長ひじきに対し、大豆の「ホクッ」とした食感が加わることで、咀嚼回数が増え、満足感が得やすくなります。かつてひじきは「鉄分の王様」と言われていましたが、2015年の食品成分表の改訂で、鉄分量が従来の約9分の1に修正されました。その原因は、ひじきを蒸す時に「鉄釜」を使っていたため、鉄分がひじきに移っていたことが原因だそうです。現在は「ステンレス釜」が主流になったため、ひじき本来の数値になったということです。そんなに多くなかったのですね。鉄分を期待するなら、やはり今でも鉄鍋で調理するのが一番の近道ということになりますね。今日の給食もおいしかったです。 | ||
| 3日(火) | |
ちらし寿司、けんちん汁、白玉入りフルーツポンチ、牛乳 |
| ちらし寿司、けんちん汁、白玉入りフルーツポンチ、牛乳でした。ちらし寿司には、「江戸前」と「関西風」があるのをご存じでしょうか。ひと口に「ちらし寿司」と言っても、関東と関西では見た目からして違います。江戸前(関東)のちらし寿司は白い酢飯の上に、お刺身(生魚)を綺麗に並べたもの。これは、握り寿司のネタが余った際、丼に並べて出した「まかない」や「お値打ち品」がルーツだそうです。一方、関西風は五目ちらし(関西)。酢飯の中に、煮た具材を混ぜ込み、冠婚葬祭の「ハレの日」に、保存のきく具材を混ぜてみんなで分けたのがルーツだそうです。関東で「ちらし」と言うと刺身が乗ったものを指しますが、関西ではそれを「生ちらし」や「鉄火丼の豪華版」と呼んで区別することがあります。ひな祭りで食べる「五目ちらし」の具材には、縁起の良い意味が詰まっています。海老(えび)は腰が曲がるまで長生きできるように(不老長寿)。蓮根(れんこん)は先が見通せるように。豆(まめ)は、まめに(健康に)働き、まめに暮らせるように。錦糸卵(きんしたまご)は、財宝(金銀)が貯まるように。干し椎茸は、亀の甲羅に見立てて(長寿)だそうです。今日の東部小のちらし寿司は、ひな祭りに合わせたメニューでした。今日の給食もおいしかったです。 | ||
| 4日(水) | |
ビザトースト、コーンクリームスープ、浸し青豆、パインアップル、牛乳 |
| ビザトースト、コーンクリームスープ、浸し青豆、パインアップル、牛乳でした。喫茶店の定番メニュー、「ピザトースト」。実はこれ、イタリア生まれではなく日本生まれの純喫茶グルメなんです。ピザトーストが誕生したのは1964年(昭和39年)頃。東京・有楽町にある「紅鹿舎(べにしか)」という喫茶店が元祖と言われています。当時はまだ「ピザ」が高級品で、ピザ専門店も少なかった時代。「高価なピザを、もっと手軽に安く食べてほしい」という店主の思いから、パンを土台にするアイデアが生まれました。本物のピザ生地を作る設備がなくても、厚切りの食パンを使えばボリューム満点の軽食になります。これがサラリーマンや学生に大ウケしました。ピザトーストは、ただ具材を乗せて焼くだけでも美味しいですが、喫茶店の味に近づけるには「乗せる順番」が重要です。パンの表面にバター(またはマーガリン)を薄く塗ってからソースを塗ります。これが「防水壁」の役割を果たし、パンがソースでふやけるのを防ぎます。ソースの上に少しチーズを敷き、その上に具材、最後にまたチーズを乗せる「サンドイッチ方式」にすると、具材がバラバラに落ちず、一体感が出ます。彩りの要であるピーマンは、一番上に乗せることで、熱で色が鮮やかになり、特有の香りが食欲をそそります。ちなにみ、チーズは、コクが出やすい「プロセスチーズ」や「シュレッドチーズ」の方が、パンの甘みと相性が良くなるそうです。今日の給食もおいしかったです。 | ||
| 5日(木) | |
子ぎつねうどん、味噌焼きおにぎり、わかさぎのフリッター、梅香和え、牛乳 |
| 子ぎつねご飯、味噌焼きおにぎり、公魚のフリッター、梅香和え、牛乳でした。和食の世界では、梅の実を使う料理に「梅香」や「梅肉」という言葉を添えますが、これには日本の伝統的な美意識が関係しています。梅は百花の魁(さきがけ)と呼ばれ、冬の終わりから春にかけて最初に咲く花です。そのため、梅香和えは本来、「春の訪れを喜ぶ料理」としての役割がありました。梅干しの酸味だけでなく、その独特のフルーティーな「香り」を主役にするという意味で、野菜の風味を消さない程度の絶妙な塩梅(あんばい)が求められます。梅干しに含まれるクエン酸には強い殺菌作用があります。和え物は水分が多く傷みやすい料理ですが、梅を加えることで菌の繁殖を抑え、保存性を高めることができます。お弁当に梅を入れるのは、定番中の定番ですね。また、梅の酸(有機酸)は、一緒に和える食材(ほうれん草や小松菜など)に含まれる鉄分の吸収率を高めてくれる効果もあります。今日の給食もおいしかったです。 | ||
| 6日(金) | |
枝豆ご飯、高野豆腐の揚げ煮、みそ汁、せとか、牛乳 |
| 今日の給食は、枝豆ご飯、高野豆腐の揚げ煮、みそ汁、せとか、牛乳でした。柑橘の最高峰とも称される「せとか」。その圧倒的な甘さと香りの良さから、「柑橘の大トロ」という異名を持つほどです。 せとかは、美味しい柑橘のいいとこ取りをした究極のエリート家系です。「柑橘界のサラブレッド」とも言えます。「清見」のジューシーな果汁× 「アンコール」の濃厚な甘みと香り×「マーコット」の濃厚な風味とコクという3種類の交配から生まれ、2001年に品種登録された比較的新しい品種です。「せとか」という名前の由来は、産地の風景が関係しています。主な育成地(長崎県口之津町)から見える「瀬戸内海」や「瀬戸」の地名。まさに「瀬戸の香る花」のような気品がありますね。せとかの皮は非常に薄くデリケートなため、育てるのには並々ならぬ手間がかかります。せとかの枝には鋭いトゲがあり、風で揺れるだけで果実が傷ついてしまいます。農家さんは一つひとつトゲを切り落としたり、実を袋で包んだりして守ります。また、皮が薄すぎるため、直射日光で「日焼け」して味が落ちることがあります。そのため、木全体にネットを被せたり、日傘のような紙を被せたりして大切に育てられます。まるでその育て方は、お姫様のようですね。今日の給食もおいしかったです。 | ||
| 9日(月) | |
豚キムチ丼、中華風たまごスープ、野菜チップ、牛乳 |
| 豚キムチ丼、中華風たまごスープ、野菜チップ、牛乳でした。栄養学の「ゴールデンコンビ」ともいえる「豚肉とキムチ」の組み合わせは、疲労回復において最強と言われています。豚肉に豊富なビタミンB1(糖質をエネルギーに変える)は、キムチに含まれるニンニクの成分「アリシン」と結びつくと、体への吸収率が劇的にアップします。キムチでよくあるのが、日が経つと酸っぱくなりますよね。実は、豚キムチ丼には「少し酸っぱくなったキムチ」の方が向いています。この酸味の正体は乳酸発酵が進んだ証拠。この酸味は加熱することで角が取れ、豚肉の脂の甘みを引き立てる「深いコク」に変わります。また、キムチの糖分と豚肉のタンパク質が火を通すことで反応し、香ばしい風味(メイラード反応)が生まれます。浅漬けのキムチよりも、熟成したものの方がこの反応が強く出ます。豚キムチ丼のトッピングとして定番なのは、マヨネーズ。キムチの辛み成分「カプサイシン」は油に溶けやすい性質があります。マヨネーズの油分や卵の脂質が辛みを包み込み、口当たりをまろやかにしてくれるため、とても合うんですね。東部小の給食には、マヨネーズはついていませんが、なしでも十分満足できる味付けでした。今日の給食もおいしかったです。 | ||
| 10日(火) | |
ココア揚げパン、肉団子のスープ、ツナサラダ、不知火、牛乳 |
| ココア揚げパン、肉団子のスープ、ツナサラダ、不知火、牛乳でした。ココア揚げパンは、どこか懐かしい菓子パンですね。この揚げパンというものは、戦後の知恵と、美味しく食べるためのちょっとした「科学」が隠されています。揚げパンそのものの発祥は、昭和27年(1952年)頃の大田区立嶺町小学校と言われています。当時の調理師さんが、風邪やインフルエンザなどで欠席した児童にパンを届けようとしましたが、時間が経つとパンが硬くなってしまいます。「どうすれば美味しく食べてもらえるか」と考え、油で揚げて砂糖をまぶすことで保存性を高め、柔らかさを保つ工夫をしたのが始まりです。最初は砂糖やきな粉が主流でしたが、子どもたちの栄養補給と「もっと喜ばせたい」というサービス精神から、当時貴重だったココアパウダーを混ぜたバージョンが登場し、瞬く間に全国へ広がりました。きな粉や砂糖に比べて、ココア揚げパンは表面がしっかり黒くなっていますよね。これにはココア特有の性質が関係しています。ココアパウダーは砂糖よりも粒子が非常に細かく、揚げたてのパン表面にある微細な凹凸や油の膜にピタッと吸着します。ココアには「ココアバター」という油脂分が含まれているため、パンを揚げた油と馴染みが良く、時間が経っても粉が落ちにくいという利点があるそうです。実は、給食の揚げパンが美味しいのは、使われているパンに秘密があります。揚げパンに使われるコッペパンは、普通のパンよりも少し「引き」が強く、中身が詰まっています。これにより、油で揚げても中まで油が浸透しすぎず、「外はカリッ、中はフワッ」という絶妙な食感が生まれるのです。給食室では200℃近い高温の油で、片面わずか数秒~10秒程度で一気に揚げます。これで油っぽさを最小限に抑えています。今日の給食もおいしかったです。 | ||
| 11日(水) | 五色ごはん、鶏肉のから揚げ、からし和え、みそ汁、はるか、牛乳 | |
| 12日(木) | スパゲッティミートソース、海藻サラダ、スイートビーンズポテト、牛乳 | |
| 13日(金) | 赤飯、イナダの照り焼き、海苔和え、吉野汁、いちごクレープ、牛乳 | |
| 16日(月) | カレーライス、カリカリサラダ、はちみつレモンゼリー、牛乳 | |
登録日: 2025年3月3日 /
更新日: 2026年3月10日






