国際交流ニュース  市松の国際交流を紹介するページです

平成29年度 夏期オーストラリア研修(7月17日~27日)報告

 今年度のオーストラリア研修は姉妹校であるKoonung Secondary College(以下クーナン高校)(ビクトリア州ホワイトホース市)にて行われました。松戸市とホワイトホース市(旧ボックスヒル市)が姉妹都市となってから今年で45年です。市松とクーナン高校にも約30年におよぶ姉妹校交流の歴史があります。ここでは先日行われたクーナン高校での研修の様子をご紹介します。

Day 1&2  ホストファミリーとの出会い   クーナン高校の授業体験 & 日本文化紹介

   ⇒ ⇒ ⇒  

  17日夜、真夏の千葉から直行便で10時間のフライトを経て18日朝、冬のメルボルン到着。聞いてはいたものの、北半球と南半球でこんなに違うのかとびっくりしました。 時差は1時間しかないので楽です。

       

                        

 空港からバスで30分ほどでホワイトホース市のクーナン高校(実際は中高一貫校です)に到着。ホストファミリーの皆さんは笑顔で私達を迎えてくださいました。ホストシスター・ブラザーはクーナン高校の生徒です。初日の午後に、さっそく中1生の音楽のクラスを使って日本文化の紹介をしました。 最初はクイズ、次は3つのグループに分かれて箸を使ったゲーム、うちわ作り、浴衣体験をしました。そして最後に1年生3人による日本舞踊の披露。日本で準備したものがどのくらい通じるのか、ドキドキしましたが、喜んでもらえてホッとしました。年下の生徒たちはかわいかったです。

 

Day 3 クーナン高校の授業体験 & 日本文化紹介2

      

               

 この日はクーナン高校の始業式の日。全校の前で紹介をされ、それぞれ英語で短いスピーチをしました。(緊張!)その後、クーナン生徒による素晴らしいダンス発表などもあり、とても楽しい始業式でした。今度は日本語のクラス(高1)で日本文化紹介をしました。前日は時間の使い方がうまくいかなかったところもあったので、反省を生かし、よりよい発表になったと思います。前日にできなかった伝言ゲームもできました。 

 

Day 4 クッキング、ブーメラン作り、日本文化紹介

       

      

 急遽フランス語の先生がクッキングの授業をしてくださることになり、クレープ作りをしました。ひっくり返す時にはドキドキ!日本語のポール先生が一番上手でした。オーストラリアの人はレモン汁と砂糖をかけて食べるのが好きなのだそうです。ほかにもチョコレートやジャムを塗っておいしくいただきました。

 次の時間にはブーメランに絵を描きました。アボリジナル・アートでは点や記号を多く使って絵を描きますが、記号にはそれぞれ意味があり、「これは男の人、女の人、エミューの足跡…」など、説明を受けました。そしていざ挑戦!素敵なブーメランができました。

 最後は日本文化紹介。もうだいぶ慣れて上手にできるようになりました。

 

Day 5 メルボルン市内観光

       

       

 この日は日本語のミア先生と市内観光に行きました。メルボルンは緑が豊かでよい街です。電車やトラム(路面電車)に乗って、ヤラ川、セントポールズ大聖堂、ユーレカ・タワーなどを訪れました。タワー88階の展望台からはメルボルンの素晴らしい景色が見えました。また、外に張り出す全面ガラス張りの部屋、「ジ・エッジ」にも入りました。暗い部屋が突然明るくなって足もとまで全部ガラス張りになるのです。その瞬間は悲鳴が上がりました!

  

Day 6&7 ホストファミリーとの週末 (それぞれの家庭で)

  週末はそれぞれのホストファミリーとマーケットや遊園地に出かけたり、BBQをしたりしました。中にはフィリップ・アイランドへペンギンを見に行った人もいました。

 

Day 8  ヒールズビル自然保護区(Heales ville Sanctuary) へ

      

   

 クーナン高校から車で1時間半ほど行ったところにある自然保護区です。この地域では学校の遠足でも人気の場所。コアラ・カンガルー・ペリカン・エミュー・ヒクイドリ・カモノハシなどオーストラリア固有の動物にたくさん出会えました。"Spirits of the Sky" というショーではワシやオウムなどが飼育員さんの指示に従って観客のすぐそばを飛んで回り、迫力がありました。

 お昼はAussie BBQです。トレヴァー先生とホストステューデントたちが協力して、たくさんのソーセージやハンバーグを焼いてくれました。オーストラリアでは公園等に誰でも使えるBBQ施設があって、皆休日には気軽に集まってBBQを楽しむそうです。とてもおいしくておかわりのリクエストがたくさん出ました。 

 

Day 9 日本文化紹介と授業参加、ホストファミリーとの別れ、そしてシドニーへ

   

 1時間目、中1クラスで最後の日本文化紹介を行いました。もう慣れたものです。 2時間目は高3日本語クラスで会話練習の相手をしました。自然な日本語のモデルとして、声が録音されるということで、責任重大です。テーマは環境問題と日本の若者の問題について。ゴミの分別やリサイクルについてどんなことを行っているか話したり、スマホの使い過ぎについて話したりしました。

 

    

 お世話になったホストファミリーとクーナン高校の先生たちともいよいよお別れのときがやってきました。最後のランチをカンティーン(購買)で受け取って、みんなで食べました。ホストファミリーは本当の家族のように温かく迎え入れてくださいました。どうもありがとうございました。「いつでもまたここに戻っておいで」「絶対に日本に来てね」「メールするね」笑顔の人もいれば、涙が止まらない人もいます。 来年の1月、今度はクーナン生が12名、市松に来てくれます。その時には私達が心からのおもてなしを! 

 バスで空港に向かい、あっという間にシドニーへ。 オーストラリア最大の都市、シドニーは人口の増加が激しく、いつもいろいろな場所が工事中なのだそうです。 今は中心街にトラム(路面電車)を建設中で、ホテルに行き着くまでも大変でした。

 

 

Day 10  オペラハウス(Sydney Opera House) ・世界遺産ブルーマウンテンズ(Blue Mountains)見学 

       

 ホテルはオペラ・ハウスとハーバー・ブリッジのすぐそばでした。夜も朝も見に行きましたが、それぞれ違った雰囲気でとても素敵でした。

 

     

    

 ブルーマウンテンズでは、シーニックワールドのシーニック・スカイウェイ、レールウェイ、ケーブルウェイの3つに乗り、いろいろな角度からの絶景を堪能しました。写真の赤い乗り物はレールウェイで、世界一の急坂を降りる鉄道です。その角度なんと52度!スピードはありませんが、頭の上のバーを握っていないと座っていられないほどでした。途中、森を散策して鳥に出会ったり、下からの眺めに圧倒されたりして歩いたシーニック・ウォークウェイも素晴らしかったです。

 

 Day 11  帰国

              

 なお、研修の様子は9月の文化祭以降、展示による発表を行います。ご来校の際にはぜひご覧ください。