8月7日(水)から栃木県宇都宮市を中心に関東中学校軟式野球大会が行われました。2勝すれば、福井で行なわれる全国大会に出場することができます。
メンバーに選ばれた18名は、6日の午後に栃木に向けて出発しました。出発式には多くの保護者、OB、OG、本校職員に参加して頂き、大応援団に見送られながら常盤平を後にしました。宿舎に到着すると、宿泊輸送の先生に出迎えてもらい、明日からの動きを確認しました。この日は、夜に素振りだけ行い、翌日のミーティングを行い、早めの就寝となりました。
翌日。初戦の相手は、茨城県代表結城市立結城東中学校です。能力が高く、素晴らしい選手が揃っているという前情報があるチームでした。試合は、2回の表。チャンスを作ると走塁を絡めながら先制点を奪います。その後も得点を重ねたいところでしたが、緊張感からか常盤平らしからぬ走塁ミスや進塁打を打つことができず、1点止まりとなりました。すると3回。相手打者に捕まり、スクイズなども絡むと3失点。一気に逆転されます。しかし、中盤、終盤まで我慢すればチャンスはくるという言葉を信じて攻撃をしていくと6回に2点をもぎ取り土壇場で同点に追いつきます。迎えた最終回。先頭打者にセーフティバントのサインを出すと見事に成功。続く打者には、エンドラン。見事に1、2塁間を抜き、1塁3塁。チャンスを拡大すると相手のミスも絡み逆転。さらにタイムリーヒットも飛び出すと、9得点。一気に試合を決めました。終わってみれば12対3で勝利し、2回戦に駒を進めました。
試合後は、宿舎に戻り夕飯を食べました。試合の疲れもありましたが、夜は全員で素振り。翌日の相手は全国制覇の経験がある東京都代表駿台学園中学校に決定しました。夜ミーティングは、30分以上かけて行い、入念に試合前の準備を行い、就寝となりました。
翌日。いよいよ勝負の朝。選手はいつも通りの様子でした。相手にとって不足なし。全国を決めるためには駿台学園を倒すしかないと強い気持ちで試合に臨みました。
試合は、相手の素晴らしい選手を前に一瞬怯んだ様子もありましたが、ミーティング通りに落ち着いて試合を運びました。しかし、相手のスーパー1年生投手を前に打者陣が完璧に押さえ込まれました。ここまで準備してきた作戦を全て実行しながら何とか相手についていきました。投げては、2年生投手のリレーで駿台相手に3失点で試合をまとめ上げましたが、打者陣は最後まで相手投手を攻略できず、0対3で敗れ、全国の夢は絶たれました。試合には敗れましが、全国大会を目指して戦ったメンタリティは、駿台学園にも負けないものがありました。どんな相手にも立ち向かう選手たちはとてもかっこいい姿を見せ、常盤平が目指す見ている方々や支えてくれた方々を魅了する試合を展開できたと思います。
試合後、グランドやロッカールームで泣き崩れた選手たち。全国を本気で目指した1年間は嘘ではなかったと改めて感じました。秋、春と悔しさを味わった選手たちがこの大舞台に立てたことは、支えてくださった保護者の方々、地域の方々、OB、OG、先生方のおかげです。本当にありがとうございました。ここで経験したことはこれから生きていく上で大きな力になると思います。また、今回果たせなかった全国大会出場は残された1、2年生に託されました。3年連続の関東大会出場とともに、全国大会出場の切符という忘れ物をまた1年後の関東大会で取りにいきます。
今後とも常盤平中学校野球部へのご支援とご協力、更なるご声援をよろしくお願い致します。
また、今大会の運営にご尽力頂きました関東中学校軟式野球連盟の方々を始めとする開催県の栃木県中学校野球連盟の先生方本当にありがとうございました。