今日の5時間目に「不審者対応訓練」を行いました。

 コロナ禍で実際の訓練を行わずにいた4年間のようでしたが、「もしも」のときに備えて訓練をしておくことは、とても大切なことです。今回は、1階保健室に不審者が侵入するという想定で、その場所で職員が対応するとともに児童が安全にその場からできるだけ離れたルートで実際に避難する訓練を行いました。

   

 自分の命を守るために大切なことは、「話をしっかり聞くこと(情報を得るため)」「落ち着いた行動」です。どこに不審者がいるのか、そしてそこを避けるために落ち着いて避難をすることが大切です。

 今日の不審者対応訓練は、体育館に避難をしましたが、そこまでの全校児童の避難にかかった時間は7分36秒と速かったです。子供たちに訓練の評価を問うと最初は「よくできた」に挙手した子がほとんどでしたが、「しゃべらず話をししっかり聞く」「落ち着いて行動する」の二つについてはどうだったかを点数で問うと「100点」ではありませんでした。その理由として、「話をしてしまった」「走ってしまった」などがありました。

 普通の学習でのテストが「80点」で命を失うことはありませんが、避難訓練は全員が「100点」の意識でなければ命を失うことにもなりかねない練習ということになってしまいます。そのことについては私の方から具体的な場面を示しつつ話をしました。校内放送の言葉の中には、「どこに避難するのか」「どこに不審者がいるのか」が入った暗号になっている話をする中では真剣な表情へと変わっていきました。

  

 命を守るために訓練を真剣に行うのはもちろんのこと、「話をしっかり聞くこと」「廊下は走らないこと」は日頃から意識した生活が大切です。

 訓練を終えた後に、各教室に戻った後でもう一度、学年に合わせて担任からも話がありました。校舎の図を黒板に書いて今日の訓練とは違う場所に不審者が侵入した場合や、侵入時の訓練の簡単な動画など、発達段階に合わせた指導がありました。

 あってはならない「不審者侵入」ですが、もしもに備えて落ち着いた行動で「自分の身を守ること」を引き続き意識させていきたいと考えています。