※日本赤十字社のパンフレット「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!」をもとに作成

 新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。
  この感染症は、「3つの顔」を持っています。1つ目の顔は「病気」。つまりウイルスそのものです。その「病気」が2つ目の顔「不安」を引き起こします。そして、その「不安」は感染した人を遠ざけようと3つ目の顔「差別」を生み出そうとしています。
 そして、症状があるのに「差別」を恐れて受診をためらってしまったり、デマ情報や感染地域から来る人を遠ざけ、差別するような声が出ています。このように、「3つの顔」が「負の連鎖(スパイラル)」としてつながることで、新型コロナウイルスは人々の心の奥底にも忍び寄って来ています。
 そんな中で、日本赤十字社が、感染拡大に伴う不安や感染者、医療従事者や感染地域への差別意識をなくそうと、パンフレット「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~(監修:諏訪赤十字病院の臨床心理士)」を作成し、日本赤十字社公式ホームページで公開しています。
 病気そのもの、感染による不安や恐れ、嫌悪や偏見等に振り回されないようにする工夫が掲載されています。
 こういう時だからこそ、「3つの顔(病気・不安・差別)」に呑み込まれてはいけません。冷静に行動し、非難したりするのではなく、共にウイルスとたたかう仲間として思いやりを持って共に生きていくこと(共生)を伝えていくことは、いじめ嫌がらせのない「安心第一」の共生社会にしていく上で大切なことです。
 以下のリンクから、PDF版をダウンロードが可能です。
 イラスト入りの絵本のようなパンフレットなので、小学生でも保護者の方が、補足説明を加えながら、お子様に読み聞かせてくだされば、十分に理解できる内容となっていますので、ぜひ、参考資料としてご活用ください。

 

日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/

 

パンフレット
新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~
*「3つの顔」と「負の連鎖(スパイラル)」について、わかりやすくまとめられています。
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html

 

「感染症流行期にこころの健康を保つために」シリーズの紹介
*「こころの健康」を保つヒントとなるサポートガイドが紹介されています。
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200327_006138.html

 

新型コロナウイルス感染症対応に従事されている方のこころの健康を維持するために
*日本赤十字社職員向けに作成されたものですが、今般の感染症対応に同様に従事されている方々等にも役立つ内容になっています。また、医療従事者の困難な状況を理解するために参考となるものです。
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200330_006139.html