8月18日(金)から高知県で行われた全国中学校軟式野球大会に出場しました。関東大会優勝のためシード校となり、2回戦からのスタートとなりました。

 本校が高知県に出発したのは16日(水)でした。学校で行われた出発式では、多くの保護者の方々やOB、常中職員、共に全国出場を決めているサッカー部に見送られ、バスで羽田空港に向かいました。空港に到着すると初めて飛行機に乗るという生徒も多数おり、興奮冷めやらぬ状態でした。高知に到着したのは、夕方の17時頃でした。高知の街並みを眺めながら、素晴らしいホテルに到着し、いよいよ高知全中のスタートという気持ちでホテルに入りました。夕食は、バイキング形式で楽しみながらおいしい食事を堪能しました。翌日が公開練習のため早めの就寝となりました。

 17日(木)。朝食からバイキング。朝から高知ならではの食事を堪能しました。しかし、天気は台風の影響で大雨。公開練習は、室内での実施となりました。会場は、春野総合運動公園室内練習場でした。全面人工芝で、フリーバッティングができるほどの広い球場でした。30分という限られた時間の中で効率的に素早い練習のスピード感で公開練習は終了となりました。その後は、宿泊輸送で担当になった先生のご厚意で西部中学校で練習をさせて頂きました。常盤平のためにと力を貸して下さる先生方のおけげで練習ができることに感謝して練習に取り組みました。体育館での羽打ちやキャッチボールなどを行いました。

 18日(金)。この日も生憎の雨模様。前日の雨が残る中、大会の中止も考えられましたが予定通り実施の判断が下されました。本校は試合がなかったため3回戦で戦う可能性がある東海大学付属翔洋高等学校中等部と氷見市立北部中学校の試合を観戦しました。両校ともに全校常連校です。その試合を間近で見ることができ、全中にきたという気持ちも高まりました。観戦後は、西部中学校で練習を行い翌日の試合に備えました。

 19日(土)。いよいよ試合の日を迎えました。相手は、北海道代表せたな町立北檜山・瀬棚・大成中学校です。非常に能力が高く、勢いのあるチームでした。初回、常盤平らしい形で2点を先制。その勢いのまま守備に向かいました。しかし、フォアボールや守備のミスが絡み、まさかの5失点。3点を追いかける形で攻撃を行いました。相手投手は、尻上がりに調子をあげ、中々点数が奪えません。常盤平も3人の継投で粘り強く投げましたが、4-6で敗戦しました。

 夢の「全国制覇」は叶うことなく、2回戦敗退で全国大会の幕は閉じました。県大会からの激戦を勝ち抜き、関東大会では優勝という結果を成し遂げ、全国に乗り込みましたが全国大会という舞台は甘いものではありませんでした。甲子園には魔物がいると言われるように、全国大会ならではの緊張感や知らない土地での試合は普段あり得ないミスや劇的な試合が行われることを実感しました。最後に笑顔で終われるチームは、全国優勝した1校だけです。関東大会優勝という最高の結果で終わった一方、全国大会では2回戦敗退という悔しさも味わいました。喜びと悔しさを両方味わったことは、選手たちの今後の人生の糧になると思います。誰もが見ることができる景色ではない全国の舞台を経験した選手たちは本当に幸せ者です。保護者の方々を始め、本校野球部の活動にご理解、ご協力頂き感謝申し上げます。OBOGの方々、地域の方々からのご声援も大変力になりました。

 本大会の運営に関わって頂きました全国中学校軟式野球連盟の方々、各ブロック長の先生方、高知県中学校体育連盟の先生方ありがとうございました。また、全国大会出場に際し、常盤平中野球部にご支援、ご協力頂きました方々へ感謝申し上げます。