いつもホームページを御覧いただきありがとうございます。

この4月に新たに校長として赴任しました。どうぞよろしくお願いします。

職員一同、保護者の皆様や地域の方々と共に、「チーム市松」として、生徒一人一人のために、多くの方々に愛され、誰もが誇りに思える魅力ある学校づくりに取り組んでまいりたいと存じますので、御支援、御協力をお願い申し上げます。

 

松戸市立松戸高等学校長 浅田  勉 

 

 

始業式と入学式で式辞として生徒に伝えた私のメッセージを掲載させていただきます。

 

≪始業式≫

さて、いよいよ新しい年度が始まりました。

年度の始まりに当たって皆さんの心境はいかがでしょうか。

  3年生は、言うまでもなく高校生活の最後の年です。この残りの1年間、思い描く進路希望の実現のために、最後まであきらめることなく、弛まぬ努力を重ね、全力で取り組まなければなりません。

2年生は、月曜日の入学式で新入生を迎え、上級生となります。よく言われる中だるみの2年生となるのか、部活動や行事など、学校の中心として、後輩からも先輩からも信頼される存在になるのか、いかがでしょうか。

いずれにしても、今、この節目の時期に気持ちや考えを切り替えて、心新たに最初から全力で取り組むのでなければ、この1年を充実したものとすることは難しいでしょう。

人間は習慣に流されやすい生き物です。ですから、皆さんには、是非この節目の時期を大切にして、上手に気持ちや考えを切り替えて、生活を改めるきっかけにしていただきたいと思います。

何でもないことです。クラス替えがあって仲間が変わった、学年が変わって生活する教室が変わった、節目を超えたことに伴うそうした小さな変化を上手にとらえて、きっかけとすることが大事なのです。

初めて同じクラスになった人が隣に座った、空っぽのロッカーや机の中に新たに自分の荷物を詰め直す、ちょっとしたことを気持ちや考えを切り替えるきっかけにしてください。そうした時の期待や不安が混じった独特の緊張感が気持ちや考えを切り替えて、「よし今年は頑張るぞ」という力の源になります。

これまでの高校生活に自分なりに一生懸命取り組んできた、これまでも充実した高校生活だったという人も、もう一段上の新しい自分へとステップアップするきっかけとして、この節目の時期を上手に活用してください。

私自身、3月の末に前の職場の自分の荷物を片付けて、使っていた机の天板や引き出しの一つ一つに雑巾掛けをしたり、4月になって、空っぽの校長室に自分の荷物を運び込み、自分が使いやすいようにいろいろな工夫をしたりする中で、少しずつ心構えが定まって、皆さんと市立松戸高校の先生方のために「頑張るぞ」という気持ちが高まってきたことを、皆さんと共有したいと思い、今日はこんな話をしました。

さて、いよいよ新しい年度が始まりました。

年度の始まりに当たって皆さんの心境はいかがでしょうか。節目の時に当たり、皆さんが心新たにより充実した高校生活を送られることを期待します。

 

≪入学式≫

皆さんには、是非志を高く掲げ、この市立松戸高校で充実した高校生活を送ってほしいと思います。そして、そのことが、御両親をはじめ、これまで皆さんを支えてくださった方々に対して、感謝の思いを伝える、何よりの方法であるということを胸に留めておいてください。

新入生の皆さんの高校生活の始めに当たり、僭越ではありますが、私自身の高校生活への思いを少し話させていただきます。

皆さんは、夏目漱石を御存じでしょうか。明治から大正にかけて活躍した日本を代表する小説家の一人です。「吾輩は猫である」や「坊ちゃん」の作者であり、野口英世の前の千円札の肖像画の人物と言えば、心当たりがあることと思います。

多くの高校では、今も2年生の国語の授業で漱石の「こころ」という小説を教材として取り上げますが、当時の高校でも同じで、私は、ある先生の「こころ」の授業がとても面白くて、漱石に一気にのめり込みました。単元の終わりに授業では扱わなかった点について先生に自分の考えを示し、御意見を伺ったところ、先生は「私は今の君の考えには賛成できない。でも、その答えは大学に進んで自分の力で探すべきだと思う」とおっしゃるのです。この言葉に触発されて、私は大学に進学し漱石の研究をして高等学校の国語の教員になりました。人生の道筋を決めるきっかけが、高校での一人の先生との出会いであり、文学という学問との出会いでした。

就職するのであれば、もちろんのこと、進学するにしても、高校での3年間が皆さんのその後の数十年の人生を決めるといっても過言ではありません。

せっかくですので、俳人、俳句の作り手としても名高い漱石の句を一句、御紹介します。

思ふ事只一筋に乙鳥(つばめ)かな

先ほども申し上げましたが、新入生の皆さんには、この句の「乙鳥」のように高い志を胸にまっしぐらに自分の夢の実現のために突き進んでいただきたいと思います。本校での生活を是非充実した3年間としてください。