家庭学習の手引き

1.家庭学習とはなにか?

本校の家庭学習とは、宿題だけではありません。自ら課題を見つけ、

自ら進んで学ぶ自主学習のことです。

 

 小学校の学習は、将来児童が社会人として自立するための基礎となる大切なものです。

学校でも学習内容が定着するように日々努力していますが、家庭との連携すること、

より確かに定着するのではないかと考えています。そこで、家庭学習の手引きを作成

することとしました。

 保護者の皆様には、児童と一緒にご覧頂き、ご理解とご協力をお願い致します。

2. なぜするのか?

 自主学習をすることで、以下の効果が期待されます。

(1)一人一人が自分に合った家庭学習内容を選べるため,学習に対して主体的になれる

(2)1日の学習、1週間の学習計画について「振り返り」をしながら進めることで、

   「学び方」を学ぶことができる

(3)A4ノート1冊に努力が積み重ねられ「見える化」されるため、自己肯定感が高まる。

(4)家庭で自分から勉強する習慣を身に付けることができる。

(5)学ぶことが楽しくなる。

  大人になっても、学び続けるのが人間だと思います。ましてや子ども時代に、

学ぶ大切さや、ぶ楽しさをたくさん味わってもらいたいものです。

 そのためにも、自ら選択でき、より主体的に関わっていける自主学習への挑戦を

始めていきたいと思います。

3.いつ,やるのか?

 ・基本的に毎日行います。

・時間は「学年×10分」です。(例)5年生は50分程度行います。

・いつも学習する時間を自分で選んで決めます。(例)「帰ってすぐやる」「夜やる」など

家庭の事情がある日や習い事がある日などは、時間の使い方を工夫しましょう。

 ※たっぷりと睡眠時間を確保することも大切なことです。50分行うために、

  寝る時間が遅くなってしまうことのないようにしましょう。

・あくまでも最低の目安です。休日や夏休みなどでは,1日に勉強する回数を2回にするなどして、

 更に30分~60分程度増やせると良いでしょう。

4.なにを,やるのか?

 基礎的・基本的な学習と予習・復習

 基礎的・基本的な学習内容とは、おおまかに言って、学校で学習する内容(教科書に載ってる内容)です。

特に,次のような学習内容は学年間でつながりをもっていますから、学習した学年で確実に身に付けて

おかないと次の学年で困ることになります。

○ 教科書に出ている程度の文章をすらすら読むこと

○ 教科書に出ている漢字を読んだり書いたりすること

○ 教科書に出ている程度の算数の問題を解くこと

 

こんな学習をしたらどうでしょう

国語

算数

社会・理科・総合・生活

・漢字練習

・視写

・言葉の意味調べ

・日記

・音読

・テストの問題の解き直し

・教科書の問題

・算数ドリルの問題

・計算練習

・自分で作った問題を解く

・テストの問題の解き直し

           等

・勉強したことに関係あることを資料などで調べる

・授業で学習したことをもう一度ノートにまとめる

・テストの問題の解き直し

  他にも・・・・・・

     ・新聞や読み物の感想をまとめてみましょう。

     ・国語辞典、漢字辞典、その他の図鑑を身近に置いて調べてみましょう。

     ・日本地図、世界地図、地球儀を身近において調べてみましょう。

・できる範囲で新聞に目を通してみましょう。

・自然や生き物とふれあい、観察してみましょう。

※詳しい内容や事例は各学年によりまとめてあります。

5.どうやれば,習慣づけられるか?

 家庭学習の習慣

(1)時間を決めて、毎日必ず学習を。

(2)勉強するときは、テレビを消して。

(3)中学年以上の子どもは、学習の後、「答え合わせ」まで。

◎お家の方へ

  家での声かけを大切に・・

・子どもがやり遂げられるように声かけ、励ましてあげて下さい。

・子どもが訪ねてきたら、できる範囲で答えをあげて下さい。

・子どもが学習したことに目を通してあげて下さい。

答え合わせをする意味」

 算数を例に取りましょう。すでに学校で学習した計算問題(いわゆる復習問題)を、

答え合わせをしないで提出するのは、「やりっ放し」にすぎません。

 勉強の途中で中断している状態です。本当の勉強は、自分で答え合わせをした

ところから始まるのです。つまり答え合わせをしっていって、

 (1)合っていたところは、すでに身についたところととらえ

 (2)間違ったところは、『なぜ間違ったのか?正しい答えは「△△」だ。ではどうすれば

その答えになるのかな?』と、もう一度間違った問題に挑戦し、正解になるまでその問題を

追及し、どうしても分からなければ、家の人や次の日に先生へ聞くという姿勢。

このことが本当の家庭学習なのだと考えています。

 そして小学校のうちにこの習慣を確実に身に付けることが大切だと考えています。

 

6.どんな子になればいいのか

 学年の発達段階による家庭学習に向かう姿

低学年

中学年

高学年

・学校の課題(宿題)ができる。

・課題(宿題)以外にも少しずつ自主的な学習ができる。

・少しずつ自分で○付けができる。

・学校の課題が確実にできる。

・課題以外にも自主的な学習ができる。

・自分で○付けもできる。

・自分で計画的に家庭学習に取り組むことができる。

・自分の興味や必要に応じた学習ができる。

・自分で○付けもできる。

 

7.学校はなにをするか?

 (1) 毎日ノートの目を通して褒めていきます。(担任以外の教員も見ます。)

(2) 自主的に行った課題が個々の力にふさわしいか見ます。

(3) 時には全体や個別に課題をだします。

(4) 今、何を学習するとよいか知らせます。(定着テストの範囲等)

8.ノートはどうやって使うのか?

基本的に、A4サイズのノートに統一しています

 A4ノートに統一している理由は、学校から出した課題や、定着テストがB5サイズなので、

はみださずにすっきり貼れるためです。各教科の使い方は,基本的に自由ですが、効果のあがる

ノートは、次のノートの使い方を参考にしましょう。

 ノートの使い方 [92KB pdfファイル]

9.各学年の学習について

 各学年の学習のすすめです。ぜひ、ご覧ください。

1学年  1年の学習のすすめ [126KB pdfファイル] 
2学年  2年の学習のすすめ [94KB pdfファイル] 
3学年  3年の学習のすすめ [160KB pdfファイル] 
4学年  4年の学習のすすめ [102KB pdfファイル] 
5学年  5年の学習のすすめ [114KB pdfファイル] 
6学年  6年の学習のすすめ [103KB pdfファイル] 
中学にむけて  中学にむけて(つながり) [450KB pdfファイル]