去って行くといわれる3月も、もう10日が経ってしまいました。本当に月日が経つのが早すぎます。といってもすべての人がそう思っているのではないですが・・・。

あの3月11日から12年の月日が経ちましたが、被災された方々にとってはきっと長い長い月日だったのだと思います。12年という月日は、知らぬ間に流れていきました。まもなく卒業する6年生は12歳。東日本大震災を知らない子どもたちとなっています。だからこそ、小学校では、語り、教えていかなければならないと思うのです。

明日、その3月11日を迎えますが、被災された方々はきっと、その前の日の3月10日がごくごく普通の日だったことも覚えていると思います。そして、願いが叶うならもう一度、12年前の3月10日にもどって、いろいろなことができればと思うでしょう。次の日の運命がわかっているなら、あの時間、あの場所にいかないようにすれば、避けることができたはず。そして、その時に戻ることができたならば、きっと大事な人に、大切なことを伝えられたのに・・・と思うことでしょう。

自分も震災前に自然豊かな東北を旅行した思い出があります。緑豊かな仙台。三陸海岸の松島も見ました。秋保温泉はとても良いところでした。

そして、震災後にも被災地といわれるところに行きました。大川小学校や門脇小学校も見ました。震災直後ではなかったものの、まだまだ生々しい状況でした。

少し経って、復興された東北にも行きましたが、やっぱりなんか悲しい気持ちは変わらなかったという思い出が残りました。

今日の給食は、『がんばれ!東北』メニュー。ホタテ、鰤、すきこんぶ、ひっつみ、りんごと東北産のものを取り入れたメニューをおいしく頂きました。震災の厳しさを感じる最低限のメニューを食べるということも考えられますが、ますますの東北の復興を願う気持ちで、おいしいものを頂くことも大切です。

 東北の方々でなくても、あの時のことを思い出すのはつらい方も多いと思います。残された方々の気持ちをわかってあげることもできないです。しかし、この12年間、犠牲になった方々に恥ずかしくない生き方をしてがんばってきた方々は本当に立派だったと思います。そして、今、考えることは、明日、何が起こるかわからないので、今日を、今その時を精一杯、後悔のないように生きていくことが大切なんだと思うことです。尊敬する森信三先生の言葉に「人生二度なし」というものがあります。いわゆる立派な人といわれる方々は、人生に後悔はないというのだそうです。「我、事において後悔せず。」とは宮本武蔵の有名な言葉ですが、そういう人生を送れたらよいのですけど、私のように凡人には到底できっこないですが、だからといって「あの日に帰る」ことはできないし・・・。