ナイスゲーム!   2回戦 対宇ノ気中学校

・2回戦は北信越代表 かほく市立宇ノ気中学校(石川県)と対戦しました。ゲーム前のノックを見ても、引き締まった、まとまりのあるチームだというのが伝わってきました。本校は、前日の疲れを残すエースに代わり、先発は技巧派左腕志賀くんでした。関東大会準決勝を零封した抜群の制球力で2番手の横手投げ右腕の岡本君に継投しました。しかし、相手も素晴らしい投手でなかなか点が入りません。互いに譲らず、7回無得点で延長戦に入りました。8回も無得点。9回に突入しました。「また、特別延長??」「また、2時間半??」と長期戦・持久戦を覚悟しました。9回表は、ヒットなどで無死満塁のチャンスを作りました。「今度こそ、点が入る」と拳を握りしめたところ、なんと、一塁手の好守に阻まれダブルプレーとなり、チャンスが消えました。「チャンスの後にピンチあり」という思いもよぎりましたが、最終回はエース右腕の丹後君がマウンドに上がりました。最後は、エースに賭けるという監督・チームの強い意志を感じました。「きっと特別延長だろう」と思いきや、不運な内野安打で一、二塁のピンチとなり、次打者は送りバントに成功。一死二、三塁のピンチを、内外野全員で前進守備で守り切ろうとしました。しかし、次打者の一打は、ボテボテの内野ゴロ。ついに三塁ランナーがホームに生還し、勝負が決まりました。泣き崩れる選手たち。呆然とするスタンドの応援団…

素晴らしいゲームでした。この激戦を制した宇ノ気中学校は勢いに乗り、大優勝旗を手にしました。優勝校をここまで苦しめたことになります。いや、優勝してもおかしくないくらい、本校チームは強くなっていきました。中学生が成長していく様というのは、本当に計り知れないものだということを学びました。日に日に強く逞しく成長する常中生を見ることができ、うれしいかぎりです。応援団の皆様にも心から拍手を送ります。ありがとうございました。堂々と胸を張ってよい全国16強。

本当におつかれさまでした。

※ 試合後、数十分たってから、監督が球場の外へ出てきました。目を真っ赤に腫らしながら…。これがラストゲームとなったことが信じられないような表情でした。きっと、あともう1試合、あともう1試合と、選手たちに夢を語り続けていたのだと思います。「勝負は時の運」とはいうものの、実感するのはもう少しあとになるのでしょうか。「リオの夏」とともに、「常中野球部の夏」も、ひとまずピリオドを打つこととなりました…   おつかれさまでした。