生きる力を支える基本的な生活習慣

 

 

 新年度が始まってから3か月が過ぎ、1学期もまとめの時期になりました。梅雨明けを思わせる真夏のような日差しと、まとわりつくようなむし暑さが続きますが、プールからは元気にはしゃぐ子どもたちの歓声が聞こえてきます。

 朝と休み時間には、中庭にある花壇周辺が賑わいを見せます。主に下学年の子どもたちが、自分が育てている花や野菜の苗が、昨日にくらべてどれくらい成長したかを確かめています。そして、その後、心をこめて水をたっぷりとあげています。そんな時の子どもたちの表情は、実に生き生きとしていて、今も昔も変わらないほほえましい姿だと感じます。

 ところで、多くの人は食後に歯を磨く“習慣”をもっています。最初は、大人から「磨きなさい」と言われていやいや磨いていたものが、いつの間にか言われなくても自分から磨くようになっていきます。それは、「磨きなさい」と言われないようにしたいから、虫歯になって痛い思いをしたくないからといった、外因的な理由によるだけではありません。歯を磨く“きまり”を実践することによって、磨いた後の口の中の爽快感を知り、磨かずにはおれなくなるといった内面的な動機の高まりがあって、本当の“習慣”として身についていくのだと思います。

 子どもたちに身につけさせたい『基本的な生活習慣』の多くは、はじめは大人の働きかけから始まるものがほとんどです。が、内面的な動機が伴って、やがて“習慣化”していきます。早寝・早起き・朝ごはんの習慣、挨拶やマナーなど人との関わり方の習慣、お手伝いなどの役割や責任を果たす習慣、勉強の習慣等々、それぞれの行為への外因的な理由づけが内面的な動機への高まりへと、励まし評価し鍛え育んでいきたいものです。変化の激しい社会の中で、子どもたちがたくましく生きる力の源は、自ら学び行動していく「自主・自立」の力です。それらを支えるものが様々な基本的な生活習慣づくりです。

 さて、子どもたちが楽しみにしている夏休みが目前に迫ってまいりました。この夏休みも、単に「学校に行かなくていい日」ではなく、「〇〇ができる日」にしていけるようお子さんと計画していただければ幸いです。少々気が早くて恐縮ですが,子どもたちにとって健康で有意義な夏休みとなることを願っています。