子どもを育てる言葉がけ

 

 霜月晩秋。朝夕の冷気に秋の深まりを感じます。先月はじめの頃の暑さは嘘のように、やがて冬が足音を忍ばせて近づいてくることでしょう。

 ある童話詩人の残した有名な詩に「みんなちがって、みんないい」という言葉があります。すべての存在がそのままですばらしいと簡潔に表現され心に響きます。

 人間はだれでも、他人から認められたいという“承認欲求”をもっています。この承認欲求が満たされて、はじめて自分に自信をもつことができます。自信は自己肯定感につながります。自己肯定感とは、ありのままの自分自身でも素晴らしい存在なのだという認識です。

 自己肯定感が高い子ほど自分を大切にし、自分と同じように他人も大切だという認識をもつことができるので、人にも優しくできます。

 では、どうすれば自己肯定感の高い子どもに育つのでしょうか。答えは良好な人間関係、特に大人の言葉がけが重要です。上から目線で叱責ばかりしていては自己肯定感は育ちません。アドラー心理学では、感謝の言葉を伝えることを「勇気づけ」と呼んでいます。「ありがとう」と感謝されれば、自分自身の価値を自覚して勇気がわき、自尊心が高まります。子どもが成長を実感し将来への希望を抱くには、周囲の理解や受け止めは欠かせません。その子の良さをフィードバックしてくれる大人の言葉がけが大切なのです。             

 アメリカの教育学者ドロシー・ロー・ノルトという人の言葉に次のような一節があります。

  褒めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

  愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

  認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

  見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

  分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

  親(大人)が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

  子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

  やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

  守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

  和気あいあいとした家庭(社会)で育てば、

  子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる

 

 早、今年も残すところ2ヶ月。子どもたちのよりよい成長のために、これからも家庭や地域との連携・協働を密にしながら教育活動の充実を図ってまいります。引き続きご協力をお願いいたします。