新型コロナウイルスの第三波は大きな波となりそうで、とても不安です。

 週末は「我慢の3連休」にという日本医師会からの会見がありましたが、東京都内でも500名を超える感染者数となり警戒度が最高レベルとなり、北海道でも感染者数は過去最多の250名、札幌だけでも200名前後になると報道されています。教え子が北海道で医師をしていますので、がんばってほしいとともに、十分に気を付けてほしいと心配しています。

 その医師となった教え子は小学校時代ちょっと変わったおもしろい子でした。でも、なんでも一生懸命に頑張れる子で、授業参観に学級会をやった際、司会進行役となってがんばってくれました。授業後「おもしろかった。でも先生は何もやらなくて楽だったでしょ。」って言われました。「先生は授業中よりも、授業前にいろいろと準備して、進行の仕方も指導したじゃない?」と説明したら納得しくれました。こうした頭の切り替えの速さや日常の頑張りが、現在、医師となれた原動力になったのだと思います。また、若かった教師の自分は、この子のお母さまからもいろいろと教えてもらいました。テストをやった後、返したままにしていたら、「先生、テストをやることもですが、テストの後、どうするかが大事なのではないでしょうか。」とお話しされました。このお母さまを含めかつての保護者の方々は先生を育ててくれていました。今を思うとありがたいことです。

 朝、登校してくる子どもたちと挨拶を交わしながら、今日、学校に来て、できなかったことができるようになったり、わからなかったことがわかるようになったりする一日だといいなと思います。当然、できなかったことができるようになるのは簡単ではない場合もあります。ですからできるようになるまでには努力が必要だし、わからないことをわからないというのは恥ずかしいかもしれません。でも、できた!わかった!ということが充実感になり、人としての豊かさにもつながっていきます。

 今朝、テレビをみていたら、スピードスケート平昌オリンピックの金メダリストの小平奈緒選手が被災した長野県のためにコスチュームを変え、時々、ボランティアで被災地に行っていると話されていました。その中で「気持ちが通えば、心が豊かになる。」というお話をされていました。

 人は感情の生き物です。一日にいろいろな気持ちの変化があります。そして人は人の中で生活をしています。人と人との気持ちを通じていくことで、本当の心の豊かさを感じられるのだと思います。金メダルを取るほどの努力をされたアスリートの言葉の重みは、やはり真実に迫るものがあるのだなと思いました。

 一人でも多くの子どもたちと気持ちを通わせて、子どもたちの心を豊かにしたいものです。そして自分の心ももっと豊かにしたいと…。