昨日から引き続いて晩秋の穏やかな日和。しかし、学校が始まると、ほんとうに先生方は忙しいです。働き方改革、業務改善といいますが、なかなか学校の先生の仕事は減りません。週に1日はノー残業デーを設定する、会議を少なくする、データを蓄積し活用できるようにする、ICT化を推進する、○つけなどはお手伝いをお願いする…。様々な取り組みをしていますが、結局のところ忙しさはあまり変わらないのが正直なところだと思います。(それが解消できないのだから、管理職として自分はダメなのかもしれませんが…。)

 今年度は、これまでの業務に加えて新型コロナウイルス感染防止の対応も業務に加わりました。『消毒作業、登校時の健康観察、教室の3密回避、マスク着用の指導、手洗いの指導、ソーシャルディスタンスの指導、給食時の感染防止対応、休校中の自宅での学習へのサポート、子どもたちへの電話などによる心のサポート、登校再開の準備、休校中の課題の添削、休校での学習の遅れを取り戻す教育活動、感染拡大防止措置の授業…。』さらに今後、GIGAスクール構想の実現に向けて児童・生徒へのタブレット配布に伴う作業及び研修もあります。

 これまでにない状況に対しての様々なアンケート調査も加わっています。それも広い意味においては、子どもたちのための仕事なのでしょうが、直接的に子どもたちに関わる業務と感じないため、疲労感の残るものが多かったように思います。(直接子どもに関わる業務は忙しくても疲労感が違う気がするのです。)

 10月末現在で本校の先生方に疲労度を調査しました。10段階で評価してもらうと、一番多かったのは、『8』でした。やはりお疲れの状態なのです。もちろん、学校の先生だけが忙しいのではないと思います。どの仕事でも楽な仕事ばかりではないのはわかっているつもりです。

 私たち学校職員は、それぞれがプロとしての自覚を持ち業務に取り組んでいます。それは、1年目の新米でも経験30年のベテランでも子どもたちに向かう真摯な気持ちは同じでなければなりません。しかし、忙しくなることで、余裕がなくなり、子どもたちに向かう意識に変化が生じる場合があります。

 校長として、まず先生方が豊かな気持ちで学校を(仕事を)楽しく感じ、子どもたちを迎えるのでなければ、子どもたちにとっても学校が楽しくなるわけがないと思うのです。先生方自身が自分の仕事の誇りを持てず、自尊心が高くないのに、子どもたちにそれを求めることは無理なことだと思いのです。

 本校では、PTAの皆さんによる「学校に行こうボランティア」があり、本当に助かっています。参加したボランティアの方の声に「今まで先生がどのように授業されていたのか…と心配になるほど大忙しだった」というものがありました。これからもこうしたご支援をいただきながら、「希望の登校、満足の下校」となる学校をめざしていきたいと思います。