今日は、今年度はじめてとなる学級懇談会が行われました。例年ですと、年度の初めの4月に授業参観や保護者全体会などと一緒に行われるのですが、今年度は新型コロナウイルスによる休校や密になることを避けるため、これまで実施を見送ってきました。しかし、休校による子どもたちの様子を把握するためや心配な状況に対応するために、希望のあった方むけに6月上旬と7月の下旬に個人面談をおこなってきましたが、各学級での懇談はできなかったので、今回は各学級において感染対策には十分に注意して実施しました。

 お忙しい中、ご出席いただきました保護者の皆さまには感謝申し上げます。本来は、本日授業参観も実施したいと計画していましたが、授業参観はどうしても密になってしまうことが避けられないと考え、本日は学級懇談会のみとさせていただきました。急な変更でしたのでご迷惑をおかけしました。

 子どもたちの健全な育成のためには学校と家庭が互いの理解の上で、連携、協力を進めることが望ましいのは言うまでもありません。特に今年のように、長期にわたった休校や学校再開後の「新しい生活様式」での教育活動における子どもたちのストレスは図りしれないところまできていると考えられます。このような状態での子どもたちの学校での姿と家庭で姿の両方についてきちんと理解した上で、どのように指導を進めていくかと考えることはとても重要です。そのためにも共通理解を図るための本日のような機会は大切にしていきたいものです。

 本校のPTAはとても熱心で、本校の学校教育活動に対して好意的です。昨今、PTAについては、会費の徴収や役員の選出などの問題も多く提起されています。昔と今とでは各家庭のあり方も大きく変わっており、かつてのようなPTA活動は成り立たないことも理解しているつもりです。しかし、子どもたちの生活時間の多くを占めている学校教育活動の充実を、学校職員だけで進めていくことは現在困難な状況となっており、本校の保護者の方々のご理解と協力は、とてもありがたいです。

 学校へ批判をしたり、家庭へ要望ばかりをお願いしたりしても、それでは子どもたちが良い状況になっていくとは思えません。こんな特別な状況下だからこそ、互いに批判し攻め合うのではなく、互いを尊重しながら、改善策について考え、これからをどうしていくことが良いのかという建設的な懇談が行われることが望まれます。

 本日の懇談がそのような意味において成果があれば幸いです。今回は都合がつかず懇談会に参加できなかった保護者の方々も、次回にはぜひ学校に足をお運びください。