昨日は、これまでにないほどの強い勢力で九州地方への直撃が心配された台風10号の影響なのか、学校でも天気の変化の激しい一日でした。青空が見えたと思ったら、急に真っ黒な雲が押し寄せてきて、激しい雨になったり、すぐ雨があがったかと思うと、ムンムンとした暑苦しい状態になったりと、子どもたちも落ち着いて学習に集中しづらい状況でした。それでも、夕方にはとてもきれいな虹がみえました。しばらく見ていると虹はすこし薄くなってしまいましたが、今度は二重の虹となりました。こうしてじっと虹を見ていたら何かしら得をした気分になったのです。昔の人たちもこうして、虹がどうしてできるのかはよくわからなくても、雨があがって虹が見えると幸福な気持ちになったのではないかと想像しました。

 雨が降ることはあまり喜ばれない場合が多いですが、こうして雨が降らないと虹がみられないのだから、雨をそんなに悪者にしてはいけないですね。(しかし、今回のように台風や豪雨などで被害に遭われた方々にとっては申し訳ないのですが…)

 しばらく虹の余韻に浸りながら、まずふと考えたことは、どうして虹ができるのかなということです。現在は科学的に空気中の水蒸気に太陽の光が反射・屈折してみえるということがわかっていますが、大昔の人はよく分からなくてびっくりしたことでしょう。

また、「虹」という漢字は虫に関係ないのになぜ虫偏なのか?英語では

Rainbowですね。つまりRainは雨、bowは弓。雨と弓。なんとなくわかる気がしますし、虫偏の「虹」よりはよい印象を受ける気がします。

 虹をみていたら「虹」の歌を思い出しました。♪「虹の向こうは~晴れなのかしら~」という歌もありますが、「虹の彼方に」を聞きたくなりました。いろいろな方が歌っていますが、わたしはエリッククラプトンの「オーバー・ザ・レインボー」が好きです。そもそもこの歌は1939年のミュージカル映画「オズの魔法使」でジュディ・ガーランドが歌った歌です。今ではスタンダーナンバーとして多くのカバーバージョンもあります。「オズの魔法使」は現在多くの劇団などが上演し、学校などの鑑賞会でもよく見ますので、子どもたちも知っているのではないかと思います。

 というように『虹』だけで、科学(理科)、日本語(漢字)、英語、映画、音楽など様々な興味を広げることができるのです。

 自分でいろいろな興味をもって「?」を見つけ、そしてそれは「どうしてなのかな?」を自分で予想し、それから「調べてみる」(調べ方は人に聞いたり、本で調べたり、実験したり様々) このようにして考えるということの筋道をつけていくことが「学んでいく」ということだと思うのです。