(16) 矢切りの渡し (やぎりのわたし)

松戸市下矢切と東京都柴又(しばまた)を往復(おうふく)する渡しで、その始まりは江戸時代初期です。
当時、江戸への出入りは非常に強い規則のもとにおかれてました。関所やぶり(せきしょ)は「はりつけ」(死刑)でした。


江戸川の両岸に田畑をもつ農民は、関所の渡しを通らず自由に渡し船で行きかう特権(とっけん)が与えられていました。 

それが、矢切の渡しの始まりです。


明治以降は、地元民や観光客の足として利用され、現在では江戸川で唯一の渡しとなっています。