(13) 戸定邸(とじょうてい)

 

第15代将軍(しょうぐん) 徳川慶喜(よしのぶ)の弟である

水戸藩(みとはん)最後(11代)の藩主(はんしゅ)徳川昭武

(とくがわ あきたけ)が松戸の別邸(べってい)として作りました。
明治17年に完成してからは、昭武の住居の一つとして

使われました。

建物は木造平屋 一部二階建(もくぞうひらや いちぶにかいだて)

面積(めんせき)の合計は725平方(へいほう)メートル。
大名の下屋敷(しもやしき)の平面配置(へいめんはいち)

継承(けいしょう)して建てられています。
明治時代に旧大名家(きゅうだいみょうけ)が建てた時の姿が

ほぼそのままに伝わる純和風(じゅんわふう)の住宅です。

   

庭園は高台にあり、江戸川や富士山をながめることができます。

芝生の築山(つきやま)を囲むように東側にコウヤマキ、

西側にアオギリや丸く刈り込んだキャラやツツジの

組み合わせも見所です。

芝生の貼り方に洋風が取り入れられている日本で最も早い例です。

千葉県指定名勝(していめいしょう)になっています。

また、建物は平成18年7月5日に国の重要文化財

(じゅうようぶんかざい)に指定されました。